音の伝わり方

投稿日:2014.11.25

音の伝わり方

音の伝わり方は空気の振動によるものです。しかし、モノから発生する音にはそれぞれ違いがあり、聞こえ方も違います。それでは、音の伝わり方にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは音の伝わり方について詳しく説明したいと思います。

空気を伝わる音とは


音は三要素(音の大きさ、音の高さ、音色)から成り立っていますが、すべては空気を伝わって耳に届いています。これを定量化したものが三要素であり、音階なのです。
そもそも、音は何によって発生するのでしょうか。それは、物自体の振動からです。手を叩くと「パチン」と音がしますが、出どころは手と手の振動が音を伝わって耳に届いているのです。この、物体が振動してから空気が振動し、耳に届くまでを「音速(マッハ)」と呼ばれることもあります。

音速は非常に早いのですが、遠くで鐘を打っても聞こえる音が遅れてくるように、限界があります。この速さには、空気の振動が伝わるまでの時間によって変化するので、出どころに近いほど濃い(大きい)音となり、遠くに行くにつれて薄く(小さく)なるのです。
さらに、音は波のように揺れながら伝わります。この揺れが細かいほど高い音になり、広いほど低い音になるのです。

固体を伝わってくる音とは


音は空気の振動によって伝わっています。しかし、伝わるのは空気だけではありません。固体の振動によっても音は伝わるのです。さらに、音の伝わり方は、空気の密度によっても違います。これが、固体になるとさらに密度が高くなるので音が伝わりやすくなるのです。
私たちが音を認識するのは、空気を通じて耳で聞いて認識します。しかし、実際には固体に音が伝わっており、空気中にはない音が固体の中には含まれている場合があるのです。
駅のホームにいるとき、線路からカタカタと音がすることがあると思います。それは遠く離れた電車が放つ音が線路(鉄)を伝わってきているのです。私たちは線路から空気を伝わってくる音だけが聞こえていますが、線路の中には非常に激しい音が流れているのです。

液体中を伝わる音とは


音は液体中も伝わります。音が伝わるメカニズムは一緒で、液体が振動して波が届く事が原因となります。
ただし、液体は伸縮性がなく、密度が一定なので音が伝わりにくくなります。水中で話してもなかなか聞こえないは、音が伝わる液体の性質が関係しているのです。

空気と固体を伝わる音とは


音は物質同士のぶつかり合いから発生しますが、伝わった音も物質にぶつかります。その際、音が物質から跳ね返ってきたり、吸収されたりと変化するのです。
例えば、ライブハウスの壁は防音加工されているので、音を通さずに吸収します。また、協会や聖堂などの壁は音を跳ね返す性質を持っているのでよく反響します。
音が物質にぶつかると、物質が反応します。空気を伝わった音が物質に吸収され、物質の中に伝わるのです。壁やドアに耳を当てて話し声をきこうとするように、物質を通して音を認識することもできるのです。さらに、空気より密度の高い物質は、音が伝わりやすくなります。従って、壁やドアの素材によっては音を通してしまったり、壁やドアから音が漏れてしまったりするのです。
音の伝わり方は、空気や物質の振動からくるものです。従って、音をつたえる物質や空気によって、音が伝わりやすかったり、伝わり難かったりするのです。

関連記事はこちら

日常に潜む低周波音の発生源

日常に潜む低周波音の発生源

投稿日:2014.12.25

低周波音は日常のあらゆるところに潜んでいます。普段は気にならなくても、ふと耳を澄ました際や眠れない時などに気になってしまい、ストレスを感じることがあります。ここ...

低周波音の測定方法

低周波音の測定方法

投稿日:2014.12.25

人体にあらゆる被害を及ぼしかねない低周波音ですが、その音はどのように測定するのでしょうか。ここでは、低周波音の測定方法と主な仕様についてご説明します。低周波音レ...

低周波音の対策について

低周波音の対策について

投稿日:2014.12.25

人体に多大な影響を及ぼしかねない低周波騒音ですが、どのような対策方法があるのでしょうか。ここではよくある低周波音の被害とともにその対策方法をご紹介します。低周波...

低周波音の健康被害

低周波音の健康被害

投稿日:2014.12.25

健康に多大な影響を与える可能性がある「低周波音」。ここでは低周波音がもたらす健康被害の初期症状や被害例についてご紹介します。想像をはるかにこえる被害をもたらす低...

低周波音とは

低周波音とは

投稿日:2014.12.25

私たちの身の回りにはたくさんの「音」が溢れています。音は「周波」によって数値化することができ、図、表などにして表すことができます。人の声や風の音、楽器の音など、...

人はどれくらい騒音からうるさいと感じるのか。騒音の基準値。

人はどれくらい騒音からうるさいと感じるのか。騒音の基準値。

投稿日:2014.11.25

ご近所間における騒音、ビーチパーティにおける騒音など、ひと騒動になりニュースで報道されることも多い騒音問題。騒音に関する基準などがあるにも関わらず、絶えず騒音問...

騒音に関する環境基準

騒音に関する環境基準

投稿日:2014.11.25

近年の騒音に関わる環境基準は、環境省が平成24年3月30日に改定された基準値を元に定められています。住宅を造る際には、この基準値に従って設計し、テストされている...

床衝撃音とは

床衝撃音とは

投稿日:2014.11.25

「床衝撃音」という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、住宅の音に関するトラブルの多くは、この「床衝撃音」からなるものです。マンション住まいの方が特に気にな...

音の単位「デシベル」とは

音の単位「デシベル」とは

投稿日:2014.11.25

音を定量化するにあたって、単位をつけて測定しています。音の単位である「デシベル」は誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は、そんな音の単位「デシ...

音の三要素とは

音の三要素とは

投稿日:2014.11.25

音の三要素とは、「音の大きさ」「音の高さ」「音の音色」から成り立っています。「音階」は学校で習った「ドレミ…」ですが、この音階を判別する以前に、音の三要素を認知...

インタビュー記事 動画ギャラリー

商品案内

ミュージックキャビン
ミュージックキャビンは、セミオーダーシステムのユニット式ですので、柱や梁の形、扉や窓の位置に合わせて、ムダなく、そして、設置場所にキズをつけることなく施工できます。

詳細を見る

オーディオ・ホームシアター
今お持ちのシステムのポテンシャルを最大限引き出し、ご自宅に居ながらにして廻りに気兼ねなく、お好きな音楽をお好きな時におもいきり満喫できる快適で高い遮音性能と優れた音響性能のリスニングルームをご提供いたします。

詳細を見る

商品一覧を見る

施工事例

コラボレーション
集合住宅や戸建住宅の防音室の工事に際しましては、様々な建築会社、デベロッパー様と連携を取らせていただいております。
「MUSISION 新江古田」のみ。

詳細を見る

施工事例一覧を見る

施工事例ギャラリー 施工実績リスト コラム 音楽雑貨専門店♪プレリュード

音楽雑貨専門店♪ プレリュード

ページトップへ