無響室・残響箱・多目的音響測定室など
サイエンスキャビンは、おおよその規格をもとに、設置条件の形状・寸法に合わせて製作・加工できるセミオーダーメイドの高性能遮音空間です。
実験研究室内に、理想に近い測定環境をコンパクトに設置できます。
例えば、設置予定のスペースに柱や梁等があっても、その出っ張りにキャビン自体をあわせることが可能ですから、設置後の無駄 なスペースを極力減らすことができます。
また室内天高に関しても、標準仕様キャビンの場合で最大2340mmを確保することができますから、この範囲内であれば ご希望に合わせて変更が可能です。
不燃仕様のサイエンスキャビンや簡易電磁シールド機能付きのサイエンスキャビンも承っております。
サイエンスキャビン・施工用途別紹介
収音室
収音室
サイエンスキャビン内部
無響室
心理実験室
本体標準仕様
以下の標準仕様を基に、ご希望の寸法(本体寸法、窓位置、天井高を含めます)に合せて製作いたします。
サイエンスキャビン本体標準仕様 平成17年8月現在 | ||
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機種名 | 外形寸法(mm) | |
SC-1 | ~900×~1800(1畳) | |
SC-2 | ~1800×~1800(2畳) | |
SC-3 | ~1800×~2700(3畳) | |
SC-4 | ~2700×~2700(4.5畳) | |
SC-6 | ~2700×~3600(6畳) | |
SC-8 | ~3600×~3600(8畳) | |
SC-10 | ~3600×~4500(10畳) | |
※SC-10を超える大きさの実験室 梁型・柱型等、特殊加工も可能です。 |
本体標準装備
木製遮音扉 |
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スポット照明 | 適数 |
簡易防音換気扇 |
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コンセント |
適数 ※照明、換気扇、電源等を含むすべての電気配線工事は別途工事扱いとさせていただきます。 |
内装仕上
天井:吸音パネル | 50mm厚 32kg/m3 グラスウール充填 ジャージクロス被覆 |
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壁:吸音パネル | 50mm厚 32kg/m3 グラスウール充填 ジャージクロス被覆 |
床:カーペット | 6mm厚 ※ジャージクロス、カーペットの色は打合せによります。 |
外装仕上
ビニールクロス |
別途工事
サイエンスキャビンの設置におきましては、建物、設置場所等の条件により、以下の2点は変動要素となりますので、別途工事項目として標準本体価格には含まず、別途算出させていただきます。
電気配線工事 | キャビン内電源、照明、換気扇などの電気配線工事費の他、 その際に要するケーブル代を含みます。 |
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床下補強工事 | 建物の条件によっては、必要のない場合もあります。 |
オプション工事
以下の点につきましては、オプション工事となります。 ご希望の仕様に合わせてご検討ください。
梁型、柱型等特殊加工 |
木製遮音扉追加 |
鋼製遮音扉
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固定式2重ガラス窓
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防音換気補強
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室内吸音力補強
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コネクタ及びコネクタパネル
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コネクタ通 線用孔(開口:60~80mm口) ※ただし、使用時には多少遮音性能が低下します。
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インタホン |
エアコン
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簡易シールド工事 |
遮音性能
JIS A 1417「建築物の現場における音圧レベル差の測定」により測定し、日本建築学会により規定された遮音等級により評価した場合の遮音性能はおおよそ以下の通りです。
サイエンスキャビン各境界壁における遮音等級
測定境界 | 遮音等級 |
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防音壁 | D-45 |
固定式2重ガラス窓(600×600mm)取付壁 | D-40 |
鋼製遮音扉取付壁 | D-40 |
木製遮音扉取付壁 | D-35 |
サイエンスキャビンの設置について
工期は、標準タイプで2~3日間です。
建物の条件によっては、床下補強工事が必要な場合もあります。
設置のスペースと、キャビンの室内有効容積との関係について
サイエンスキャビンは、おおよその規格をもとに、設置条件に合わせた形状・寸法に製作・加工して設置現場にお届けする、いわばセミオーダーメイドの 防音室です。
例えば、設置予定のスペースに柱や梁等があっても、その出っ張りにキャビン自体をあわせることが可能ですから、設置後の無駄 なスペースを極力減らすことができます。また室内天高に関しても、キャビンの構造上、最大2335mmを確保することが可能であり、この範囲内であればご 希望に合わせて変更が可能です。
設置のスペースと、キャビンの室内有効容積との関係については、以下の2点を参考にご検討ください。
- 水平方向においては、片側およそ180mm(壁パネル、壁吸音内装標準55mm等の合計)分だけ内側に狭くなります。また、壁に近接して設置する場合には、既存壁とキャビン防音壁との間に20~30mm程度の クリアランスを必要とします。
- 鉛直方向においては、設置現場の有効天高から、おおよそ255mm(床パネル、天井パネル、天井吸音内装標準55mm の合計)を差し引いた値がほぼ室内有効天高になるとお考えください。また別 途工事で防音換気補強を行う場合は、そこからさらに200mm程度差し引く必要があります。
※実際の施工においては設置条件によって上記に示した計算とは若干異なる場合もありえますが、おおよその内寸はこれで把握できると思います。