低周波音の健康被害

健康に多大な影響を与える可能性がある「低周波音」。ここでは低周波音がもたらす健康被害の初期症状や被害例についてご紹介します。

想像をはるかにこえる被害をもたらす低周波音問題について理解を深めましょう。

一概に言えない問題

低周波音に長期間さらされていると、精神的にも肉体的にも大きな被害を受ける可能性があります。人間が聞き取れる周波数は20~2000Hzといわれていますが、聞き取れないほどの微量な音による被害もあり得るため、その被害例は様々です。症状も軽度なものから生死にかかわるものまであります。

また、ある特定の音を聞き続けるとこういった症状になるといった規則性はありません。
よくある初期症状について

低周波音による健康被害のよくある初期症状として、「ボー」という低く鈍い音が断続的に聞こえることが挙げられます。

寝ている間やリラックスしている時もこのような低く鈍い音が聞こえるようになり、耳が詰まる感じがします。さらに、被害は耳だけにとどまらず、胸が苦しくなったり、落ち着きがなくなってしまう方が多いようです。

イライラから精神障害に… 精神的な被害について

リラックスができない状態が続くため、疲労の蓄積や集中力の低下に陥ります。ぐっすりと安眠できず、ちょっとの物音や寝返りで目が覚めてしまう方も多いようです。
さらに悪循環は続き、常にイライラするようになり、脱力感や倦怠感、吐き気を催すこともあります。そのまま放置すると、自律神経失調症などの大きな精神障害を患ってしまう可能性があります。また、過度なストレスから薬物に手を出してしまうケースもあります。
私たち人間は音に敏感な生物です。聞こえない、または聞こえにくい音であっても、継続的に聞き続けること(感じ続けること)で大きな被害を招いてしまうのです。
身体に直接影響が出ることも

症状が悪化すると、身体にも影響が現れることがあります。睡眠不足による血圧の上昇、動悸、頭痛、めまい、腹痛、頭痛、手足のしびれ、さらには幻覚や幻聴などの症状があります。
癲癇の発作を起こし、自動車事故につながってしまったケースもあります。

このような被害があっても、その原因を低周波音によるものだと断定できることは少ない状態です。単純な騒音とは違い元々人の耳には聞こえづらい性質のものなので、被害にあっても理解が得られにくく、さらにストレスを募らせてしまうという苦しさもあります。低周波音被害は、未だに公害として正式に定義されておらず、厄介な問題なのです。

「連続して低周波を聞き続けることによる被害」という位置づけにとどまり、日本の環境政策においては具体的な対策や抑制の法律が策定されていません。
私たちの身の回りで起こりうる「低周波音問題」について、しっかりと理解する必要があります。