ホームシアターを防音にするメリット

ホームシアターによって、家庭でも映画館のように映像を楽しめるようになり、ホームシアターにこだわる人々も多くなってきました。しかし、騒音トラブルの原因になったり、高い費用がかかったにも関わらず音質が満足いかない場合もあるようです。

ここではホームシアターが十分に楽しめるよう、ホームシアターを家庭に取り入れるメリットとその方法についてご紹介したいと思います。

ホームシアターは防音設計にすべき

高価な機材(スピーカーやウーファーなど)を購入して部屋に設置することで、近隣住民との騒音トラブルの原因になる可能性があります。

そうならないためにも、ホームシアターを設置する際は、部屋の防音設計からこだわる必要があるのです。部屋の防音ができていれば、日中はもちろん、夜中でも大音量で映像を楽しめるので、ストレスなく映像の世界に入り込むことができます。

ホームシアターを防音設計にするポイント

家庭で大音量を楽しむには、部屋の壁や天井、床をしっかりとした防音設計にしなければなりません。その際、意識すべきポイントが3つあります。

1つ目はホームシアターによって、音や振動が外部へ漏れないようにすることです。また、逆にホームシアターを設置している部屋に外部からの騒音がないことも重要です。他の人に迷惑をかけることなく、静かな環境でホームシアターを楽しみたいですよね。

2つ目は、音質を悪くする反射音がないようにすることです。反射音によって音響障害になる場合があります。内装を吸音構造にしたり、吸音パネルを取り付けるなどして、改善する必要があります。

上記のポイントを押さえ、どのような施工を行っていくかは、お客様とのヒアリング、建築物の強度や床の耐荷重によって異なります。

ホームシアターはリラックスできる空間であるべき

いくら防音性に優れたホームシアターを作っても、その空間がリラックスできない部屋になってしまっては元も子もありません。防音をしつつ、空間としても良いものにしなければならないのです。

まずは部屋の大きさが適切なものか、機材の大きさや量、どのように視聴するかによっても設計が変わってきます。さらに、音の反響に目を向けると、床がフローリングか絨毯か、カーテンの有無までも調整する必要が出てきます。家庭環境や機材によってもホームシアターの設計は変わってきますので、専門家からのアドバイスを受けるようにしましょう。

ホームシアターを防音にする費用感


部屋の防音設計は、大規模な工事から壁や床の簡単な施工までさまざまですので、一概に費用を出すことが難しいと言えます。あくまで参考ですが、一般的な相場は6畳が 150万~300万、10畳が 250万~350万、15畳が 400万~500万といったところです。

実際に見積もりを取る際は防音レベルをどこまで求めるか、建物の構造や強度はどれくらいか、防音工事を行う面積はどれくらいか、設置する場所1階かは2階か、窓や換気扇等の開口部の状態、部屋の形状など、さまざまな項目を加味し、導き出します。