どこを重視すればいい? 防音工事施工会社の選び方のポイント

楽器演奏、録音や録画、あるいはテレワークのよりよい環境を作るために、自宅の防音工事を検討する人が増えているようです。確かに防音室があれば音に関する悩みは軽減されます。ただし「信頼できる防音工事施工会社に依頼すれば」というのが前提条件です。防音工事は専門性が高く、どの業者でもできるわけではないからです。防音工事施工会社の選び方、そのポイントをお伝えします。

防音工事の必要性

防音工事は、さまざまな理由から必要とされ、需要が高まっている工事のひとつといえます。
よくあるのは、楽器を演奏する際の音に対処することです。ピアノ、ギター、バイオリンなどの楽器を自宅で弾くと、どうしても音が外に漏れてしまいます。しかもその音量は、自分が思うよりも大きいことが多いため、ご近所から苦情が入ったという経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのほか近年になって増えているのが、動画サイトにアップされる歌や演奏、ゲーム実況などのための防音です。ゲームではつい気分が盛り上がり、声や音が大きくなってしまうということもよく耳にします。歌や演奏も、大きなボリュームでしたいところですが、そのためには、できるだけ音が外にもれないようにしなければなりません。さらに録音や録画では、外から入ってくる音を防ぐことも必要です。高らかに歌う背後に工事や踏切の警報機などの音が入ってしまっては興ざめですし、何よりもクオリティの低い仕上がりになってしまいます。

もうひとつ昨今の特徴といえるのが、国や自治体の要請によって推奨されたテレワークや外出自粛を経験して、防音対策を考える人が増えてきたことです。いつもならオフィスに出社している時間帯に家にいることで、意外と日中の騒音が多いことに気づいたという方も多いのではないでしょうか。しかもそれが仕事の妨げになることも……。テレワークは今後も増えていくと予想されていますから、対策を考えるという傾向にもうなずけます。
外出自粛期間には、いつもなら幼稚園や保育園、学校に行っている子どもも家にいなければなりませんでした。朝から晩まで、しかも何日もじっとしていることなどできるわけはなく、部屋を走り回ったり、大きな声で泣き叫んだりする子どもに悩まされた親御さんも多かったことでしょう。

入ってくる騒音も邪魔ですが、自分たちが出す音は近所の人にとっては騒音です。あまりにも度を超すと苦情がきますし、トラブルに発展することもあります。今や防音工事は、どんな家庭にも必要なものなのかもしれません。

防音工事を行う時に覚えておきたいこと

防音工事をする際に大切なことは、防音に関するノウハウを蓄積している専門の会社に依頼することです。「一般的な住宅の施工会社に依頼しても問題ないのでは?」と思われる方がいるかもしれませんが、家を建てることと本格的な防音施工をすることには、まったく別の知識や技術が必要です。満足できる防音工事をする第一歩は、専門会社に依頼することといっても過言ではありません。

防音工事会社の選び方のポイント

では防音工事会社に相談を……と思っても、多くの会社があります。その中からどのようにして選んでいけばよいのでしょうか。ポイントとなるのは、次の4点です。いくつかの会社に見積もりを依頼すると、下記4つの観点が比較しやすく、明確になると思います。

こちらの要望を丁寧にヒアリングしてくれるか

冒頭の「防音工事の必要性」でも触れましたが、ひと口に「防音」といっても、ニーズはさまざまです。どんな音を防音したいのか、防音のレベルをどの程度にしたいのかなどによって、設計も使う資材も変わります。
まずは、そういった要望に丁寧に耳を傾けてくれるかどうかがポイントです。たいしてヒアリングもせずに設計を進めようとする会社は、避けたほうが無難といえるでしょう。

要望に加え追加の提案をしてくれるか

要望をしっかりと聞いた上で「こうしたらどうか」「こういう方法もある」など、追加の提案をしてくれるかどうかにもぜひ注目してください。なぜならば、追加の提案や新たな提案は、知識や経験がないとできないことだからです。
もちろん、提案されたことをすべて受け入れるということではないので、その心配はありません。

防音実績は多いか

防音工事実績がどのくらいあるかも、施工会社を選ぶ際の判断材料です。実績の多さは、信頼を得ている証と考えられるからです。施工件数の数字だけでなく、どのような物件、場所の工事を手がけてきたのかも参考にするとよいでしょう。

音響障害等の問題に対応できるか

音の響きは、天井、壁、床などに使われる資材によって大きく変わります。トンネルなどコンクリートで覆われた場所では、声や音の反響が大きいことを経験したという人も多いのではないでしょうか。録音のために防音をしたいのに、音が反響したり残響があったりしたのでは困ってしまいます。
このような音響障害といえるような状況も含め、現場に足を運び、ひとつひとつ確認しながら対応してくれるかどうかも、施工会社を選ぶ際の決め手のひとつです。

防音工事をしたい――という意思は固まったものの、防音工事施工会社の選び方で悩んでいるという場合は、お伝えした内容を参考に検討してみてください。なんとしても避けたいのは、工事をしたのに「望んでいたような防音ができていない」という事態になることです。まずは、防音を専門とした施工会社をピックアップし、相談することから始めてみてはいかがでしょうか。